【残酷】社会福祉士の価値が認められない3つの理由とその解決法

社会福祉士
スポンサーリンク

 こんにちは、『福祉のクズきち』です。

 突然ですが、社会福祉士って何をしている人かわかりますか?

 社会福祉士は、『社会福祉士及び介護福祉士法』に定められた国家資格(名称独占)で、福祉系大学などを卒業するなどの条件を満たし、毎年2月頃に実施される『社会福祉士国家試験』の合格することによって取得できる資格です。

 では、社会福祉士を取得してどんな仕事をしているか分かりますか?

 実は『社会福祉士』を必須としている職種って意外と少ないんです。

 実際、社会福祉士になったと友人に伝えて、どれだけの人がその仕事内容を理解してくれるでしょうか?

スポンサーリンク

社会福祉士の仕事内容

 社会福祉士は、身体上もしくは精神上の障害がある人、または環境上の理由によって日常生活を営むのに支障のある人、困難を感じている人を対象に、福祉に関する相談に応じ助言や指導をし、さらには福祉サービスや健康医療サービスを提供する関係者との連携や調整を行って援助を行う仕事です。

 社会福祉士が受け付ける相談は、保険・医療高齢者福祉障害者支援生活保護児童福祉など、福祉に関係するすべての分野に及びます。社会的に見れば、とても重要な役割を担っている仕事です。

  しかし、社会福祉士でなくても行える仕事も多く、必ずしも社会福祉士を取得しなければならないものでもありません。

社会福祉士は、世の中に十分認知されている資格とは言えません

  今回は、「社会福祉士」という資格が、社会に認知されにくい資格の価値がなかなか認められにくい理由とその解決法について解説していきます。

スポンサーリンク

社会福祉士の価値が認められない理由

 社会福祉士は、医師や看護師のような「業務独占」ではなく「名称独占」です。その資格を有していなくても、できる仕事も多いのです。

 例えば、特別養護老人ホームや介護老人保健施設に配置される「生活相談員」や「支援相談員」は、社会福祉士じゃなくても仕事をすることができます。そのため、その資格自体に特に価値を感じられないのかもしれません。

 ここからもう少し掘り下げて考えていきたいと思います。

社会福祉士の価値が認められない理由① 仕事に対する評価の難しさ

  社会福祉士は、相談を受けた内容に応じて、公的サービスや社会資源を活用し、クライアントの自立や生活を支援していくためのサービスを構築していく仕事です。

  相談の内容は、高齢介護分野に目が行きがちですが、児童や障害に関する内容、貧困、医療費、成年後見など対応分野は幅広くなっています。

 「相談のプロ」でありますが、サービスにつながれば、実際にクライアントへサービス提供するのは、該当するサービス事業所や関係機関になります。

 つまり社会福祉士は、「相談にのってくれる人」ではあるものの

その専門性が、非常に見えづらく、仕事に対する評価が難しい

 仕事と言えます。相談窓口に来た方が、窓口対応している者が「社会福祉士」であるかそうでないかは、そこまで重要視されません。

社会福祉士の価値が認められない理由② 必要性と重要性が低い

前述しましたが医師や看護師のような業務独占ではない社会福祉士は、そこまで必要性も重要性もない資格になってしまっています。

配置基準に含まれていても、必須要件ではない資格

 特別養護老人ホームでもデイサービスセンターでも生活相談員は社会福祉士が必須ではありません。社会福祉主事の任用資格があれば、生活相談員としての配置要件を満たしてしまいます。

 事業所としては、社会福祉士に資格手当と支払うより、社会福祉主事の方がコストを抑えられます。(※これマジ辛いです。社会福祉主事でも優秀な人はいますから)

社会福祉士の価値が認められない理由② 資格を活かして活躍する場がない

 社会福祉士の国家試験は、合格率30%弱のそこそこ難しい試験です。

 しかし、社会福祉士取得を目指して、知識や技術を磨き、必死に勉強して取得したにも関わらず、その資格を活かして活躍する場が圧倒的に少ないです。

相談のプロであるにも関わらず、知識や専門性を活かせる職場がない

 例えば、特養の相談員。前述したように社会福祉士である必要はなく、多くが介護業務を主とした仕事としていたり広報誌を作ったり研修を担当していたり、その知識や専門性を持って仕事をすることが少ないんです。

スポンサーリンク

社会福祉士が価値ある資格として認められる方法

 ここまで、社会福祉士が無価値であるというお話をしてきましたが、そもそもこの状況は、我々社会福祉士自身の問題でもあります。

 SNSが急速に普及してきた現代こそ、社会福祉士自らが発信し、影響の幅を広げていく必要があります。

コロナ禍こそ社会福祉士が活躍するべき

 世の中は、新型コロナウイルス感染症に歯止めが掛からず、未だ終息が見えない状況にあります。

 この状況下の中、リストラや生活保護、介護や育児の問題など、コロナ前には見えづらかった社会的問題が顕在化してきています。今こそ、社会福祉士がそういった方たちに関わっていく必要があります。

相談を待つのではなく、自分から働きかけるアウトリーチが重要

 地域に積極的にアウトリーチをかけていく事に、社会福祉士の存在価値を見出していけるのだと思います。

 コロナ渦中で普及した宅配サービスなどに加えて、相談支援を一体的に行っていくのも面白いかもしれません。このように他分野において社会福祉士の存在価値を示していくことが必要なんだと思います。

他業種に学び、業界に飛び込む勇気をもつ

 福祉業界や社会福祉士という狭い業界内で頑張っても、社会福祉士の価値が世の中に認知されることは難しいです。であれば、他の業界に学び、活躍の場を広げていかなくてはなりません

 今は、SNSやインターネットが普及した時代です。まずは、自ら情報発信をしてネットワークを広げていく事です。そして、ビジネスや他の業界の人たちとのつながりを持っていく事が重要です。

 個人的な見解ですが…

福祉業界の人たちは、陰キャすぎる

と感じています。私生活のことではありません。(私も私生活は陰キャです…)

 自分たちで狭い世界に閉じこもり、業界に文句を言い、卑屈になっていることはありませんか?

 今の時代、行動しなければ何も変えられない。

 そして、今の時代、行動できるチャンスはたくさんある。

 ハウスメーカーなどと協力して福祉と生活が一体となった街づくりの実現や高齢者が住みやすい家づくりなんていうのとか、面白そうですね。

学び、行動し、結果を出したこの人は「社会福祉士」だ!

 ここまで挑戦していく姿勢・行動・マインドが必要だと思います。

社会福祉士の強みを再確認し、その力を磨いていく

 社会福祉士は「相談のプロ」である。

 これは、間違いなく社会福祉士の強みです。クライアントに対する姿勢、否定せず共感し、受容する心、優しい気持ち、全て社会福祉士の強みです。

絶対的な優しさ、心の広さこそ社会福祉士最大の強み

 特別な器具や場所でなくても、その優しい心や話を聞く姿勢どんな場面でも相談にのってくれること、この強みをもう一度再確認し、その力を磨いていきましょう。

最後に伝えたいこと

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 私は、社会福祉士が無価値であると思っていません。

 しかし、今の世の中、社会福祉士に価値を認めてくれる状況ではないという事実があります。

 社会福祉士が持つ「優しさ」や「専門性」は間違いなく、これからの世界でもっと必要になってきます。

 そのことを忘れず、思考・行動・評価を繰り返していきましょう。

タイトルとURLをコピーしました