【新人向け】生活相談員の心構え 意識すべき3つのこと

社会福祉士
スポンサーリンク

 こんにちは、『福祉のクズきち』です。

 今回は、初心に戻って生活相談員としての心構えについてお話していきます。

 私は、この福祉の仕事に就いて16年目になります。その間、デイサービス、ショートステイ、特養の相談員をしてきました。

 業務中は忙しくて、ついつい忘れてしまいがちになりますが、必ず立ち返って自分で意識していることがあります。これは、仕事の経験を積むほど大切になってきますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

スポンサーリンク

生活相談員としての心構え① 常に謙虚、落ち着いた姿勢を意識する

 とても当たり前のことをお話してるかもしれませんが、生活相談員は「施設の顔」としてご利用者やご家族、関係各事業所と顔を合わせる窓口となる役割を担っています。

 働いている事業所のイメージは、最初に対応する職員で決まると言っても過言ではありません。

 でも、たまに…

忙しく見せようとしてしまう事ってありませんか?

 忙しそうな姿を見せてしまうと、来訪者は相談しづらくなってしまいます。事務職員も声をかけづらくなりますしね。

 これは、現場の職員に対しても同様です。生活相談員は忙しそうというイメージを持っている職員がほとんどですので、そういう態度をとっているとタイムリーに相談がなく、結果として対応が遅れてしまうことがあります。

 本当に忙しいのはわかります!

 だからこそ、それを感じさせずに、「いつでもウエルカム」「いつでも相談してね」という姿勢が大事なんです。

 そしてもうひとつ大事な「謙虚であること」

 生活相談員は、施設に一人もしくは二人などの配置になっていると思います。

自分が偉くなったように振る舞っていませんか?

 生活相談員は、いろんな相談を受け、調整し、時に重要な判断をしなければならないことがあります。立場が上のように感じられる瞬間ってあるんですよね。

 介護も看護も、相談員を頼ってきます。何でも知っている、解決してくれる思っています。だからこそ、謙虚な姿勢で共に考えていく仲間であると意識してもらうことが重要です。

生活相談員が、特別な存在だと意識させないこと

 特別な存在という認識があると、そこに現場との壁ができてしまいます。

 そうならないために「謙虚な姿勢」は、とても大切な要素なんですね。

スポンサーリンク

生活相談員としての心構え② 話をきちんと最後まで聞く姿勢

 これも当たり前のことです。

 しかし、経験を積むほどこれが難しくなってきてしまいます。

 なぜなら…

過去のケースと重ね合わせて考えてしまうから

 経験を重ねていくと、必ず過去に同じようなケースに関わったという事がでてきます。ここで注意しなければならないことがあります。

 目の前の相談者と過去の相談者は、全く同じ悩みであることはありえない

という事です。同じ人生、同じ価値観、同じ性格、そんな人は存在しないんですね。

 経験は確かに相談員には重要です。しかし、さらに重要なのは…

そこから個別化できているかということ

 ひとりひとりの悩みに真摯に向き合えているという事です。

 私はかつてこんな失敗をしています。

 あなたは、話を聞いているふりをしてどう対応しようか考えているでしょ。ちゃんと話を聞いてもらえてないのがよく分かります。頭が良いから、聞きながら考えているんでしょうけど、まず私のことをちゃんと見てもらえませんか?

 その時の自分は5年目くらいで、経験も積んできており、対応を考えながら話を聞いていた

 この態度を見抜かれて、相談者の信頼を失ってしまった経験です。

 同時進行で思考を働かせるのは大切ですが、一番大切なのは、

相談者の話にきちんと耳を傾け、意識を集中しているかということ

 自分の言葉、表情、態度、全てに意識を集中して、全力で目の前の相談者の声に耳を傾けましょう。

スポンサーリンク

生活相談員としての心構え③ 困った人でなく困ってる人という意識

 相談者の中には、いろんな方がいらっしゃいます。

 口調が強い人、なかなか理解ができない人、慌てている人など…

 「ちょっと苦手だな。」「対応したくないな。」と感じる事ってありますよね?

 でも少し考えてみて下さい。

皆、困っているから相談に来ている人たちです

 あなたを頼って来ている人たちなんですよね。時には、理不尽な要求をされたり、嫌な想いをすることもあるかもしれません。でももしかしたら、「制度を知らなかったり」「突然のことでどうしたら良いのか分からず混乱されている」のかもしれません。

 話し方や相談内容、態度からの先入観はひとまず置いておいて、話を聞いてみましょう。

 また、介護現場などに情報を共有する際の伝え方にも注意しましょう。

 例えば…

× 何言っているかよく分からない家族 ⇒ ○ ちょっと混乱されてて、慌てていた家族

× 認知症が酷くて大変なご利用者   ⇒ ○ 家の事が心配で、不安そうなご利用者

 伝え方で受け入れる介護現場のその方に対するイメージが、伝え方によって全く違うことが分かると思います。

「大変」「面倒」「困った人」と印象付けられたその方は、まだ実際に関わる前から「そういう人」という目線で見られてしまうのです。

 これは、相談員の伝え方の責任です。ぜひ意識してみて下さいね。

最後に伝えたいこと

 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 生活相談員は、思った以上に責任も大きく、事業所の下支えをしている立場です。

 その分、日頃からの態度・言動もよく見られています。今回、「新人向け」とタイトルに付けましたが、経験を積んでもなお意識してほしい内容になります。

 少しでも皆さんの参考になって頂けたら嬉しいです。

 

タイトルとURLをコピーしました