介護リーダーの【役割とは?】チームを動かすたった1つのこと

介護福祉士
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 こんにちは、『福祉のクズきち』です。

 今回は、介護リーダーの役割について解説していきます。

 この記事をご覧になっているという事は…もしかしたら、

 「介護リーダーになったけど、どうしたら良いのか分からない」

 「介護リーダーやってるけど、うまくチームが機能していない」

 といった悩みを抱えているのではないでしょうか?

 介護はひとりで行うものではなく、連携してチームで行っていくものである事は皆さんもご存じのとおりだと思います。

 しかし、実際にリーダーになると「思うように自分の言いたいことが伝わっていない」「どうして統一したケアが行えないのか」と、自分が思い描く介護リーダーとは程遠い現実を目の当たりにしているかもしれません。

 その要因について解説していきたいと思います。

 まずその要因とは…

価値観の違いにより、チーム内に軋轢が生じていること

 この価値観の違いが、チームケアの意識や効率を低下させ、思うように機能できない要因です。

 逆に言えば、この価値観の問題が解決できれば、チームを動かして、チーム力を向上させ、質の高いサービスを提供できるようになるのです。

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チームを動かすための「価値観」とは

 チームの中に、経験豊富な介護職員がいても、優れた介護技術を有する介護職員がいても、それだけではチームを機能させることはできません

 そのチームに属する職員全員が、同じ方向性・同じ価値観を共有できていなければならないのです。

チームを機能させるには、価値観の共有が必要

そもそも「価値観」とは

 価値観とは、

● どのような事に対して価値を認めるのか、どのような事に対して重要性を感じるのかという判断基準

になります。

 この「価値観」が全く同じ人と言うのは存在しません。むしろ、何に価値を認めるのか重要性を感じるのかは、人によって違って当たり前です。


 介護の仕事における価値観で言うと

●  介護するにあたって何を大切にしているのか

●  誰に主体を置いているのか

●  介護のベースにある考え方は何か

 という事になります。

 この「価値観」が定まらないままチームケアを進めていくと、チーム内に摩擦が生じて、うまく機能しない状態に陥るのです。

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チームを動かす「価値観」の共有

 「価値観」が重要である事をお話してきました。ここからは、「価値観」を共有するための方法について解説していきます。

 「価値観」は、人それぞれ違いますし、介護リーダーが職員の価値観を全て把握しているなんて事はないと思います。

 「何となくこういう価値観を持っているのではないか」というのは分かるかもしれませんが、その他は言葉や行動から想像して、その部分を補完している程度でしょう。

 価値観を知りたいから…

リーダー
リーダー

あなたの価値観を教えて下さい!

と聞いてみたところで、

介護職員
介護職員

はっ?何言ってるんですか?

となると思います。一部、熱弁してくれる職員もいるかもしれませんが…

 では、どのように取り組んでいけばいいのか、その方法について解説していきます。

価値観を共有する方法① 介護の根拠を示し、価値観のギャップを埋めていく

 ご利用者への関わり方やケアプランの内容について、「なぜその介護を提供するのか」をチームの介護職員全員が理解していることが重要です。

 この介護の根拠が曖昧な状態であると、職員の介護に差異が生じてしまいます。

 その点において意識すべき事は

目的と期限を明確にすることです

 ケアの内容でも業務改善でも、「その目的(理由・根拠)」が明確にされていない場合、「言われたからやっている」「昔からこのやり方だから」という意識につながり、業務が人任せになってしまいます。

 また、期限を設けないといつまでも改善がされません。

 「こういう理由で、いつまでにやる」 これをきちんと示していく事が重要です。

 例えばこんな状況です

事例)居室でも食堂でも、時より大きな声を出されるご利用者がおり、他のご利用者から「静かにしてほしい。」という声が上がりました。職員が大きな声を出している方に理由を聞くと「私にも分からない。」と答えられます。この場合の対応について考えるとき

   NGな例 ⇒ とりあえず居室で過ごしてもらいましょう。

OKな例 ⇒ 他のご利用者から声が上がっていますが、ご本人の気持ちをお聞きする必要もあります。ご本人も理由が分からず声を出されている時は、落ち着いた雰囲気でお話をお聞きしたいので、居室にご案内するようにしましょう。

 なぜ、そのような対応を行うのかが示されているか、その理由を理解しているかで、関わり方が全く違ってきます。

 チームの誰もが「その目的(理由・根拠)」を理解しておくことを意識しましょう。

価値観を共有する方法② 不適切なケアの共有

 不適切なケアの連続は、高齢者虐待につながる可能性があり、そういった介護が行われている現場は、チームワークも生まれにくくなります。

 不適切なケアについて定期的に共有することで、共通の認識ができ、不適切なケアを行わないチームを作っていく事ができます。

不適切なケアは、チームワークを乱す要因になる

 このことをしっかり理解しておきましょう。

 不適切なケアについて、詳しくはこちらの記事で紹介しています。

価値観を共有する方法③ チームメンバーの価値観を見極める

 リーダーは、必ずしも問題が発生した時に、率先して解決法を考える必要はありません。チーム全体で考えていく事が重要です。そして、問題が発生した時こそ、チームメンバーの価値観を見極める機会になります。

 メンバーにこの質問をぶつけてみましょう

あなたなら、どう考えて、どう行動しますか?

 チームのメンバーにこの質問をして、価値観のズレを確認していきます。メンバー同士の考え方の違いを見極めて、修正し、共通認識の構築へとつなげていきます。

  リーダーは、必ずしも全ての答えを導き出し、指導していく必要はありません。チーム全員が、同じ方向を向いて業務に携われるように関わっていく事が大切なのです。

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最後にお伝えしたいこと

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 あなたはきっと、ご利用者のため、職員のために、チームのことを考え、行動している素敵なリーダーだと思います。

 人は、それぞれ価値観も人生観も介護に対する考え方も違います。それをまとめていくのって、すごく大変だと思います。

 でも、あなたの周りには、あなたを助けてくれる仲間がいます。同じ現場でなくても、介護リーダーとして一生懸命取り組んでいる仲間が大勢いるんです。

 ひとりで悩まずに、そんな仲間を頼ってみて下さいね。

 今回の記事が、少しでもお役に立てていたら嬉しいです。

 

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