【介護実習のコツ】価値ある介護実習にするための3つの学びポイント

介護福祉士
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 こんにちは、『福祉のクズきち』です。

 今回は介護実習生向けに記事を書いていこうと思います。

 まず、介護実習に行けてますか?新型コロナウイルスの影響で、実習を受け入れない施設がある中、無事実習を迎えることができているあなたは、超ラッキーです。

 そんな「超ラッキー実習生」に向けて、介護実習の価値を爆上げするためのポイントについて解説していきます。

 限られた期間の中で、最大限の学びをしたいと思っている方は、ぜひ最後まで読んでいただく事をオススメします。

 介護実習最大の価値は…

学校などで学んだ知識や技術をリアルな現場でアウトプットできること

 になります。

 しかし、ただやみくものアウトプットしても、最大限の学びを得ることはできません

 成長するためのマインドで、実習に臨む必要があります

 正しいマインドで、成長曲線を爆アゲしていきましょう!

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介護実習のポイント① 目標設定は、超具体的にする

 まず大切なのは、実習の目標設定です。なぜなら、実習中に常に意識するポイントとなるからです。

 この目標設定が、具体的であればあるほど、自分が実習期間中にどう行動して、何を知りたいのかが明確になり、実習の効果が上がるためです。

 よく見かける実習生の目標

● ご利用者との信頼関係を築くため、コミュニケーションの重要性を理解する

 「コミュニケーション」というキーワードは、実習目標としてよく目にします。実際、人と人との関わりが基本である介護の仕事にコミュニケーションは欠かせません

 しかし、上記のような目標設定では、実習中に自分がどう行動すべきかが分かりづらく、ご利用者と「何の意図もなくお話する」だけになってしまいます。

 介護における実際のコミュニケーション場面では…

介護のプロは、体調の確認や言葉の裏に想いを読み取るなど、意図した会話をしている

 このような事を意識してコミュニケーションをとっています。

 ですので、コミュニケーションを目標に設定するのであれば…

● ご利用者とのコミュニケーションを通じて、その方の表情や声の大きさ、視線の動きなど から、体調や気持ちを感じ取り、その方が必要としているケアや気持ちに寄り添ったコミュニケーションの方法について考察する

 このような目標設定になります。この目標であれば、ご利用者と何気なく会話をして過ごすだけでなく、より表情や声のトーンに注意を払うようになり、またその方の気持ちに気づくための訓練にもなります。

目標設定は、自分がどう行動すべきか明確にできる内容にしましょう

 コミュニケーションの他に目標でよく見かけるのが、「排せつ介助」についてです。

 排せつ介助は、介護技術のレベルを見る指標になりやすく、また介護実習生が苦手とする分野でもあります。

 排せつ介助において実習中に意識してほしいことは…

介護の技術を求めすぎないこと

 介護技術や知識は、実習期間中で全て身に付くわけではありません。逆に、介護の仕事をしていけば自然と身に付いていくものとも言えます。

 よく見かける目標設定がこちらです

 排せつ介助の技術を身につける

 この目標が決して悪いわけではありません。しかし、介護現場で重要なポイントは、もっと他のところにあります。

 プライバシーへの配慮です。

 介護の仕事は、ご利用者が重度化するほどプライバシーを侵害して介助することになります。ご利用者への声かけやケアのやり方に最大限の配慮が必要となるのです。

 よって目標としては

● 排せつ介助におけるプライバシーに配慮した声かけの仕方やケアの注意点を理解し実践する

 このような目標になるととても良いと思います。

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介護実習のポイント② 失敗なしに成長はない

 実習生は、実習中の失敗を恐れ、消極的な姿勢になってしまう事がしばしば見受けられます。

 これは非常にもったいないことです。

実習生こそ、失敗してそこから学ぶべき

 実習生には、必ず指導者が付いていますよね。失敗が大きな事故やご利用者に多大な迷惑をかけないように、常に配慮してくれているはずです。

 ですので、失敗することを恐れてはいけませんし、失敗が実習の評価に影響することはありません。

 むしろ失敗を恐れて行動しない事こそ、実習の意味がなくなってしまいます。

 よく考えてみて下さい。

 就職したら、新人だろうがベテランだろうが、ご利用者やご家族からは「介護のプロ」として見られます。それこそ、失敗が重大事故の原因になったり、苦情になったりする可能性があります。

失敗ではなく、成功のための成功と意識転換

 失敗したら、同じ失敗をしないように考え行動します。これによって人は成長していくんです。

 つまり成長につながれば「失敗」ではなく「成功」になります。

 自分が興味あることには、指導者にお願いしてどんどんチャレンジしていくべきです。

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介護実習のポイント③ 実習記録は、具体的場面+考察と行動で書く

  実習生にとって、実習記録は負担が大きいと思います。

 「書くことがない…」と悩むことも多くなるでしょう。

 しかし、実習記録は自身の実習体験をふり返り、自らを客観的に振り返る大切なものです。その書き方について解説します。

毎日の目標設定

 毎日、その日の目標を立てると思います。この目標も「実習目標」同様に具体的に書くことによって、実のあるものとなります。自分が、その日何を学びたいかが具体的になるからです。

 コミュニケーションを目標の例として考えてみましょう。

悪い例:積極的にコミュニケーションをとる

良い例:お話したことがないご利用者に自分から声をかけ、自己紹介をして自分のことを知ってもらうとともに、コミュニケーションを通じてその方の歩んできた人生についてお話をお聞きする

 これくらい具体的にすると自分の目標が明確になりますね。

実習状況の内容

 実習記録は日記ではありません。1日の流れをダラダラ書くだけでは、記録の意味がなくなってしまいます。

 ここでは、設定した目標に対して自分が行った声かけの内容やケアを具体的に書いていきましょう。

具体的な場面⇒行ったケアや声かけ⇒なぜその対応をしたのか⇒次はどうすべきか

 この手順に沿って書いていく事で、意味のある記録になると思います。

 介護には、その介護を行うにあたっての根拠が必要であり、これがケアプランへとつながっていきます。

 介護は、ただ何となく必要な介護をしているわけではありません。

 このことを意識して、介護記録を書いていきましょう。

記録のまとめには、考察と感想+次へのアクションプラン

  実習の中で体験した事実に対して、考えたことや感じたことを書いていきます。

 ご利用者と関わっている中で気づいたこと、職員がご利用者と接している(介助している)場面で気づいたこと、自分の言動や実習態度を客観的にふり返り感じたことなどです。

 そして必ず…

次はその場面でどう行動するのか

を書くようにしましょう。これが、成長への積み上げになります。

最後に誤字脱字・文章校正の確認

 最後に、文章をもう一度読み返し、誤字脱字や話し言葉になっていないかなどを確認しましょう。

 社会人になれば当然できなければならないことです。最後は、きちんと確認しましょう。

最後に伝えたいこと

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 実習生は、これからの介護業界を担っていく大切な仲間です。

 介護を志す人は、皆「優しい心」の持ち主だと思います。そんな実習生に、介護の先輩たちは力を貸してあげたいと思っています。

 介護実習には、不安も付きまとうと思いますが、失敗を恐れず、チャレンジした先に成長があると信じて、実習を頑張ってもらいたいと思います。

 私のブログでは、介護職員として働いたあとの成長をお手伝いする「介護福祉士成長ベクトル」も定期的に更新していますので、興味がある方はぜひご覧ください。

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